硬材に木ねじを打つときの下穴:サイズ・深さ・手順
下穴とは、ねじをねじ込む前にあけておく案内用の穴です。硬材では、下穴をねじの谷径(芯の太さ)に近いサイズにして、ねじ山が新しい繊維を切りながらも、木が割れないようにします。#8 の木ねじなら、一般的な目安は硬材で 1/8 in(軟材では 7/64 in)です。2枚の板を接合する場合は、上側の板に 11/64 in の通し穴も必要です。数値はすべて出発点と考え、同じ板の端材で試してください。樹種、含水率、ねじのメーカーによって適切な値が変わるためです。サイズの全一覧は、木ねじのサイズ表にあります。
要点
- 2つの穴が、2つの役割を担います。ねじ山が食い込む下穴と、軸が自由に通る通し穴です。
- 下穴のサイズは目視で決められます。ドリルビットがねじの中心の太い部分を隠し、ねじ山は見えたままになる太さが目安です。
- 公表されているサイズは一般的な目安であり、規則ではありません。端材で試してください。
- 小ねじのタップ下穴径を、木材の下穴に流用してはいけません。種類ごとに表が別です。
硬材に下穴が必要な理由
ねじはくさびとして働きます。軟材では繊維が圧縮されて場所を空けますが、密度の高い硬材では繊維が抵抗し、圧力が横に逃げます。その結果、板が割れる、ねじが狙いからそれる、ねじが着座する前に頭がねじ切れる、といったことが起こります。下穴は、そのままでは脇へ押しのけられるはずの木を取り除くので、ねじ山は周囲の繊維を切るだけで済みます。割れは、くさびに抵抗する木が少ない端や縁の近くで特に起こりやすくなります。
2つの穴、2つの役割
2枚の部材をつなぐときは、ねじが一方を通り抜けてもう一方にねじ込まれるため、それぞれに専用の穴が必要です。
- 上側の部材の通し穴(軸用):ねじとほぼ同じ直径にして、軸がかまずに通るようにします。こうすると、ねじ山が下の部材を上の部材に引き寄せて密着させられます。ねじ山が上の部材にもかかると、板同士が離れたままになることがあります。
- 下側の部材の下穴:通し穴より小さくして、ねじ山が切る木が残るようにします。
- 皿頭用の皿もみ:頭が面一になるよう浅い円すい状に削ります。通し穴をあけたあとに、上面へ加工します。
ビットテストで下穴のサイズを決める
ドリルビットをねじの前にかざし、横から見ます。硬材では、ビットがねじの中心の太い部分(ねじ山の間の細い胴体)を隠し、ねじ山そのものは両側にはみ出して見える太さが適切です。芯より細いビットでは、ねじがなかなか入りません。ねじ山の先端まで届く太さのビットでは、ねじ山が切る木が残りません。穴をあけたあとにねじで試す場合は、ドライバーに手で強めに力をかければ回って入り、空回りしないはずです。
一般的な目安
| 木ねじのサイズ | 硬材の下穴 | 軟材の下穴 | 軸の通し穴 |
|---|---|---|---|
| #6 | 3/32 in | 5/64 in | 9/64 in |
| #8 | 1/8 in | 7/64 in | 11/64 in |
| #10 | 9/64 in | 1/8 in | 3/16 in |
| #12 | 5/32 in | 9/64 in | 7/32 in |
この数値は、メーカーの下穴の目安から引いた概算値で、一般的な目安として示しています。ほかの表やメーカーのパッケージの説明とは、ドリル1サイズ分ほど違うことがあり、非常に密度の高い木では、やや大きめの下穴が必要な場合もあります。メーカーがパッケージにサイズを印刷している場合は、まずそれを使ってください。
深さと手順
- ねじの位置に印を付け、部材がずれないようにクランプで固定します。
- 上側の部材に通し穴をあけ、頭が皿頭なら皿もみを加えます。
- 部材を固定したまま、通し穴を通して下側の部材に下穴をあけ、2つの穴が一直線になるようにします。
- 下穴は、ねじ山が進む深さのあたりまであけます。ビットにテープを巻くか、ストップカラーで深さを示します。
- ねじ山にワックスか石けんを塗ると、密度の高い木でねじ込みやすくなります。一定の力で回し、頭が着座したところで止めます。それ以上回すと、穴が崩れたり頭がねじ切れたりすることがあります。
判断はねじ自身に任せましょう。着座する前に引っかかるなら、下穴をやや深くするか、やや太くすれば解決することが多いです。空回りするなら下穴が大きすぎるので、次のねじにはより細いビットが必要です。
端・縁・ほかのねじの近くでは
作業が許すかぎり、端や縁から離してください。そこはくさびの効果が最も強く出るためです。ねじは同じ木目の線上に並ばないようにずらします。同じ木目に沿ってくさびを並べるのは、板が割れる典型的な原因だからです。どちらの習慣も、軟材より硬材で重要です。
小ねじの穴径を借りないこと
サイズ番号は小ねじと木ねじで重なりますが、穴は重なりません。#8 の小ねじは、金属にねじ山を切るために #29 のタップ下穴径(0.136 in)を使います。#8 の木ねじの硬材用下穴は、一般に 1/8 in(0.125 in)です。木に #29 の穴をあけると、ねじ山が切る木がほとんど残りません。種類ごとに専用の表があり、ドリルビット検索では、選んだねじに合う表を使って答えを出します。
上記の下穴と通し穴の数値は、木ねじのサイズ表によります。このサイトが木ねじの数値をどのように確認しているかは、出典と方法で説明しています。
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